自然にふれて、生命の尊さを理解できる子どもたちに
地域園芸クラブの活動と自然観察学習園のあゆみ2019
地域園芸クラブの活動と自然観察学習園のあゆみ2010
沿革 (行事・イベント等)
- 1997(平成9年)
- 西運動場で老朽化していたフィールド・アスレチックのところ=腐食した廃材の処理や樹木の撤去作業
- 2000(平成12年)3月
- 新しい土やじゃりを運び入れる
- 6月
- たんぼをつくり、田植え
- 2000(平成12年)7月17日
- 地域園芸クラブ設立
- 9〜12月
- 稲刈り、池や川を作る
- 2001(平成13年)1月20日
- 「自然観察学習園」竣工
- 記念式典・記念品は初収穫 「丘のたんぼの稲」
- 自然観察学習園ができるまで(PDF)
- 2001〜2005
- photo ALBUM (栽培しつつ、自然観察学習園整備時期)
- 2006
- 花壇・阪堺線の枕木で段々畑づくり
- 2007
- 田んぼのリニューアル
- 2008
- 天王寺かぶら初栽培
- 2009
- 池と川の改修工事 なにわ伝統野菜の栽培へ よもぎだんごづくり
- 8月:枝豆を食べながらお話を聞こう「天王寺かぶら種まきへ」(志村敏子氏)
- 11月:なにわ伝統野菜のおはなし、阿倍野の歴史と天王寺かぶらのおはなし(志村敏子氏、難波りんご氏によるおはなし)
- 2010
- 110周年記念事業:かえる池の新設
- 5月:浪速魚菜の会:笹井良隆氏より石橋明吉氏を紹介され、石橋氏来校。勝間南瓜の種まき、勝間木綿の種まきをする。同日同時イベント、よもぎだんごづくり、
- 石橋明吉氏による「なにわ伝統野菜おつけもの作り」(夏休みイベント3回)
- 秋の七草栽培開始 HP開設
- 2011
- 5月:よもぎだんごづくり
- 2012
- 10月:片葉の葦 ガマの移植(なにわの片葉葦保存会・大島新一郎氏)
- 2013
- ハルカスキッチン親子料理教室(ユネスコ世界無形文化遺産・和食:登録、エリーニ・ユネスコ教会協力)、ハルカスファーム栽培(ハルカスグランドオープン前の10F屋上ファームの試験栽培)
- 2014
- お茶の木を植える(祇園辻利より苗をいただく)
- 2015
- 草木染め、ハロウィン秋祭り初参加(はるまき)づくり、
- おせち料理づくり(12/31:エリーニ・ユネスコ協会)
- 2016
- San Francisco高校生アンバサダーと流しそうめん(SF大阪姉妹都市60周年記念事業)
- 2017
- 草木染め、秋の七草咲きそろう
- 2018
- キムジャン、しじみがり、ジャンボかぼちゃ栽培、
- お茶の学習事前勉強会〜 お茶の学習 (祇園辻利)
- 2019
- 大人の遠足、難波ネギ収穫と餃子づくり 、桜の木で黒板工作、勝間南瓜昆布勉強会
- なにわ伝統野菜講演会(難波りんご氏)
- 2020
- くすのき畑・開墾、ロックガーデン・ハーブガーデン整備
- 苔の講演会 (道盛正樹氏)
- 2021.1.20
- 自然観察学習園竣工20周年
- 2022
- 綿くり・綿たたき・糸紡ぎ(和泉木綿の会)
- ハロウィン秋祭り再開(勝間なんきんはるまき)
- 2023
- 藍、綿の栽培 藍染め 地域活動参加 収獲祭(おつけもの、みそ玉づくり)
- 2024
- よもぎだんごづくり、藍染め
自然観察学習園の整備
毎年5年生が米作りを学ぶ「田んぼ」が観察園の中心にあり、その「たんぼ」からあふれた水はあたりを潤し、川から2つの池(とんぼ池、かえる池)へ注がれ循環されています。
阪堺線の枕木の廃材を利用してつくった段々畑にはなにわ伝統野菜をはじめとする野菜やイチゴなどを植え、西運動場の芝生に面した子どもたちからよく見える花のエリアには、茶の木や秋の七草をはじめ四季折々の花を年間を通して彩りがあるように栽培しています。
あおむし〜蝶々、ヤゴ〜トンボ、バッタやカマキリなどの虫やカエルやイモリなもどみつけることができます。
たんぼや池や川も、改修や池の増設、修理など経て、「自然観察学習園」は文字通り子どもたちが自然を観察することができる場所となり、設立当初の目標であった「潤いある観察園」が持続されています。
自然の生態系を身近に感じられるビオトープのエリアと「野菜づくり、花づくり」のエリアを持つことで人が集い、自然に出会え、楽しんで維持することを持続しており、まさにESD(持続可能な発展のための教育)が実践された環境教育の場となっています。
自然観察学習園の植栽
子どもたちが都会の中でも自然にふれることのできる環境づくりをすすめ、教科書に出てくる植生物を校内で見ることができるようにすることを大きな目標としています。
樹木
- さくら、みかん、ゆず、きんかん、かりん、くぬぎ、はなみずき、など
草花
- 初春
- 水仙 れんげ パンジー クロッカス しろつめ草 葉ボタン 雑草の花 (ホトケノザ 姫オドリコソウ すずめのエンドウ なずな オオイヌノフグリ タンポポ (カタバミ) 矢車草
- 春
- チューリップ ヒヤシンス わすれな草 デイジー ストック ムスカリ オキザリス フリージア ペルビニア(シラー) ワイルドストロベリー ラベンダー メキシコマンネングサ
桜 雲南黄梅 ツツジ
- 初夏
- あじさい ゆり(カサブランカ) 野イバラ 矢車草 露草 ヒメジョン 待宵草 ラベンダー 高砂芙蓉
- 夏
- ほうずき マリーゴールド ベゴニア イトソマ ゆり(コオニユリ) グラジオラス アメリカンブルー ブルースター ルドベキア サルビア バジル
- 秋
- コスモス 彼岸花、千日紅 吾亦紅(われもこう) ツワブキ おしろい花 椿 コセンダングサ 野路菊 スプレー菊
- 秋の七草
- おみなえし、ふじばかま、ききょう、かわらなでしこ、萩 すすき
- その他
- ローズマリー ゼラニウム
野菜
- なにわ伝統野菜の栽培
- 難波ネギ、毛馬きゅうり、勝間なんきん、玉造黒門越瓜、吹田くわい、天王寺かぶら、田辺大根、金時にんじん、服部越瓜、鳥飼茄子、うすいえんどう
- 夏野菜
- トマト、水ナス、長茄子、スイカ プリンスメロン、シソ、赤紫蘇、
- 冬野菜
- 水菜、白菜、
- その他
- ジャンボかぼちゃ、ラッカセイ、ほうれん草、 ナタマメ
- キャベツ(モンシロチョウのために)
平成21年(2009):ユネスコ・スクール加盟をとの話があり、地域園芸クラブはESD(持続可能な開発のための教育)の実践を念頭に「なにわの伝統野菜」の栽培を進めることとなります。
収穫したもの(いのち)をいただくことで自然を尊び、同時に大阪の歴史や文化、環境などに気付くきっかけとなります。
なにわ伝統野菜の植栽は、浪速魚菜の会、なにわ伝統野菜応援団・天王寺かぶらの会や田辺大根ふやしたろう会など復活にとりくんでこられた団体の方々や、なにわ伝統野菜生産農家の方から種や苗をわけていただき、先方にうかがったり観察園に来ていただいたりしつつ、子どもたちだけでなく大人も歴史や意義、植栽方法など様々な学びを得ながら試行錯誤で進めてきました。
また水なす、泉州玉ねぎなどの大阪の特産物のほか、トマト、枝豆やスイカ、水菜、ジャンボ・カボチャ、ナタマメなど、その年、その季節でのチャレンジは続いています。
お茶の木、多肉植物、ハーブ、綿
- お茶
- お茶の学習
- 多肉植物
- アロエ、マザーリーフ、金のなる木
- 綿
- 木綿、勝間木綿、勝間木綿の綿くり、綿の栽培
- 苔
- 苔の勉強会
- ハーブ
- ミント、タイム、レモンパーム、オレガノ、 バジル、ローズマリー、
生き物
- 昆虫
- バッタ、カマキリ、蝶
- 両生物
- カエル・おたまじゃくし
- タニシ、メダカ
- 鳥
- カモ
地域園芸クラブの活動
自然観察学習園の維持管理のお手伝い、講堂前の花壇の整備、くすのき畑の植栽
ホームページを開設・観察園のようすをブログでリアルタイムに発信
過去の行事:育てた野菜での収穫祭
よもぎだんご作り、勝間南瓜収穫祭、流しそうめん、リースづくり、枯れた桜材でつくる黒板工作
地域の行事(晴明丘ハロウィン秋祭り)に参加(勝間南瓜はるまき)
2020年(令和2年)地域園芸クラブは20年
地域の「男の料理」の方々がメンバーに加わり、低学年プール跡地=くすのき畑=に土壌改良剤を投入し開墾され、校長先生の枝豆や2年生のさつまいもとともに、様々な野菜も栽培することとなり、益々の発展しています。
地域園芸クラブと自然観察学習園20周年記念誌 作成中 近日発行予定
SDG's(持続可能な開発目標)
とんぼ池やかえる池などを含むビオトープのエリアでの水辺の植生物、水の循環や植栽について、専門家の方々を交え勉強会をするなど、今後の課題の解決にむけてとりくもうとしています。
自然観察学習園はこれからも「人にふれあい、自然にふれあう」豊な学びを得る場となるでしょう。